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ハロハロ

2015/9/7 社会

 太平洋戦争は今年8月、終結70周年を迎えたが、この大戦の前夜、フィリピンに在留していた日本の民間人はマニラ約5千人、ダバオ約1万8千人、バギオ付近約1900人(1939年・国勢調査)を数えて、東南アジア随一だった。現在、この国に居住する邦人数は1万8864人(昨年10月1日現在、在比日本大使館調べ)。それに比べると、その多さは頷ける。戦前からの移住者は大工、漁師など様々な職種のようだったが、どのような毎日を送っていたのだろうか--。

 「1945年のルソン戦で、他の多くの在留邦人とともに、戦火に巻き込まれつつ、ルソンの山中深く逃れ、大変な辛酸をなめた体験をもっておられます」と「フィリピン戦逃避行」(岩波書店発行)で筆者の現代史研究家吉見義明(よしみ・よしあき)さんが紹介している対談相手の新美彰(にいみ・あや)さんの必要な発言を正確に再録したいと思います。

 「この戦争で、フィリピンの土や木や石、フィリピンの人々、すべてに迷惑をかけました。なのに『戦争をした日本の国に責任がある。命令をした軍人に責任がある』と逃げている人がありますが、私は私自身にも責任があると思っています。この綴り方をみなさんが読まれて、30年前のフィリピンを知っていただく事が、私の小さな償いの方法かと思います」。最初に口を切った新美さんは1917年(大正6年)7月、熊本市内の酒問屋、熊野屋の次女として出生、熊本市立女学校を卒業後の1943年(昭和18年)、マニラ日本人会の速記者としてフィリピンに渡航、民間人として様々な戦争を体験した(次回に続く)。 (濱)

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