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警官装い強盗

2013/12/5 社会

外国人を狙い連れ去る強盗集団、現職4人や元職含む3グループが存在か

 警官を装いながら日本人など外国人旅行者を連れ去り、金品を脅し取る強盗が多発しているが、少なくとも3グループが存在し、現職警官も犯行に加わっている可能性があることが分かった。首都圏警察の警察関係者がマニラ新聞の取材に応じ、明らかにした。

 この関係者によると、3グループの主要メンバーはいずれも元警察官など、警察関係者。それぞれ3人、3人、1人の計7人を特定しているという。このうち4人は現職警官という。

 この7人は、過去に拳銃強盗や殺人などの容疑を掛けられたことがあり、元警察官の中には逮捕歴がある者もいるという。

 3グループは、首都圏マニラ市やマカティ市、パサイ市などで、警官の制服を着て外国人旅行者などに近づき、信号無視やたばこのポイ捨てなどの違反行為を目撃したとして「罰金を払え」などと言って用意した乗用車内に監禁。その上で旅行者の現金を奪い取って逃走するという手口の犯行を繰り返している。

 犯行は2011年ごろから表面化し、今年に入ってからも、10月に首都圏マニラ市エルミタ、マラテ両地区で日本人旅行者を狙った同様の手口の事件が2件相次いで発生するなど、この強盗グループらによる犯行とみられる事件が多発している。

 各グループは人通りが多い日中にも犯行に及んでいるが、警察が現場を押さえることは1度もできていない。警察関係者が犯行に加わっているため、犯行グループが首都圏警察の巡回時間や順路をすべて把握している可能性もある。

 関係者によると、過去の容疑や匿名の通報などによって、犯行グループをある程度特定したが、証拠がないため、逮捕できないという。被害者が容疑者の写真を見て犯人を指し示せば、それを証拠として逮捕状の発行を裁判所に要請することができる。しかし、主に被害を受けている外国人旅行者は、一時的に入国し被害届提出後すぐに出国してしまうため、それ以上の捜査を進めることが難しいという。(加藤昌平)

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