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未公表こそ新たな疑惑

2007/2/5 社会

メロ特別委報告

 左翼系団体は、政治的殺人特別調査委員会(メロ委員会)が超法規的な殺人事件への国軍関与を無法者の兵士に限ったと非難する。一方、サンチャゴ上院議員は、国軍暗殺部隊の上官たちに指揮責任があることに意見を保留したのは間違いだという。

 元最高裁判事のメロ委員長は、多くの殺害事件が軍の犯行であるとして、軍の司令官たちが沈黙していることを責めた。これは大変なことだと思うが、アロヨ大統領は、政治的殺人の多くが比共産党の軍事部門、「新人民軍」(NPA)の党内粛清だと言い張っている。大統領とエスペロン国軍参謀総長はメロ委員会報告書を元にして、一八〇度違うことをやろうとしているようだ。

 問題は、メロ委員会報告書の内容をほとんどの人が知らないことだ。エルミタ官房長官は、近い将来に報告書が公表されることはないだろうと言明した。公表すると、今後の委員会報告に影響を与えてしまうからだというのが理由である。報告書を秘密にするのは、現政権がまたも国民の目をくらまそうとしているという疑惑につながるだけである。

 メロ委員長は、軍の司令官たちが部下たちが反政府分子とその支持者たちを抹殺している一方で、沈黙を守っていることに責任があると言っている。この司令責任の原則はすでにナチスの戦争裁判で広く受け入れられている。

 この原則を考えに入れなくても、沈黙を守るばかりではなく、虐殺者とあだ名されるパルパラン元少将が中部ルソンで複数の殺害事件を起こしている最中に、同元少将を激賞した司令官とは一体、何者か。これは司令責任の話どころではなく、連続殺人事件をそそのかし、激励したということなのだ。(1日・マラヤ)

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