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不快な司法長官判断

2006/4/24 社会

米兵レイプ事件

 ルソン島サンバレス州で昨年十一月に比人女性をレイプした罪で米兵四人が起訴された事件に絡み、ゴンザレス司法長官が三被告を従犯に格下げしたことへの憤慨は、同長官の判断よりも言葉に集中している。そのことは同長官が、現政権内のやり手としてどれだけ影響力を持ち、また、アロヨ大統領の法的、政治的人材として不可欠な存在であるかを示している。

 同州オロンガポ地検のハランドニ主任検事は、四被告全員を訴追できる証拠があると主張していたが、同長官はうち三被告を従犯に格下げした。ブニエ報道長官は、「現政権はゴンザレス長官を全面的に支持する」と言明した。これは、同長官が、「分身」ともいえる大統領を支持したことを意味する。

 被害者の弁護士は「長官の判断にはあきれ果てた」と指摘する。たとえ同長官が、三被告に対する十分な証拠がないと主張しても、弁護側は、「スミス上等兵のレイプ行為を助長した三被告は、レイプしたも同然だ」と強調する。

 ゴンザレス長官の判断に賛成できない者は抗議すべきで、判事であれば、公判担当を放棄すればよい。ハランドニ主任検事は担当を辞任すると決めた。

 スミス被告はレイプ罪の正犯として法廷に立ち、他の三被告はレイプを目撃し、止めようとせず被害者を放置したと証言しなければならない。

 裁判の「判決期限」まで七カ月残っているが、「法の施行に責任ある、意地の悪いゴンザレス長官」という難問を国は抱え続ける。ゴンザレス長官の発言は、大統領や閣僚を支持する不快な発言で、政府だけでなく、国全体にとって不公正かつ最大の屈辱である。(21日・インクワイアラー)

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