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ハロハロ

2005/9/19 社会

 「ナイスオン」。白球が美しい放物線を描きながらグリーンへ。またとないバーディーチャンス。グリーンの傾斜を入念に読み、パターを構える。打ち出したボールは読み通りのラインを通過、目標に向かう。「やった」と確信した瞬間、ボールは無情にもカップ手前で左に流れる。その時、耳に飛び込んできたのが、キャディーの発した「サヤン」。

     ◇

 この一言が、四半世紀前に暮らしたジャカルタでの懐かしい記憶をよみがえらせた。同地で覚えたゴルフの面白さにコース通いを重ねたものの,腕前は一向に上らず、キャディーをヤキモキさせるばかり。とはいえ、ゴルフの女神の気まぐれか、「結果オーライ」でバーディーチャンスがめぐってくることもあった。しかし、幸運は連続せず、気合を込めたボールはカップの縁をかすめる。響いたのはカップインの快音ではなく、キャディーが発した「サヤン」(惜しい)の一声。

     ◇

 「サヤン」をきっかけに、フェアウエーがタガログ語の“にわか教室”に変身。インドネシア語(マレー語が母体)と共通するタガログ語単語がかなりあることが分かった。ボールがスライスすれば「カナン」(右)で、発音は全く同じ。池ポチャの「パソック(同マスック=入る)」、雨が降り全身が「バサ(同バサック=ぬれる)」、差し出される「パヨン」(同パユン=傘)など母音、子音が一部違っても理解は可能。隣国インドネシア、マレーシアとは「異質感」のあったフィリピンへの距離が一挙に縮まった。 (道)

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