Logo

06 日 マニラ

34°C26°C
両替レート
¥10,000=P3,810
$100=P5,525

06 日 マニラ

34°C26°C
両替レート
¥10,000=P3,810
$100=P5,525

ハロハロ

2005/9/5 社会

 九月に入ると首都圏近郊の野原などで、群れをなして舞う赤トンボの数が増えた。童謡にもなっていて、日本人には親しみのある昆虫。同じトンボでも、日本では大きさや形の違いでヤンマ・シオカラ・オハグロなどの呼び名がある。フィリピノ語で「トゥトゥビ」がトンボだが、赤トンボを地元でどのように呼んでいるのか︱︱。若い人たち何人かに尋ねてみた。

 「知らない」と誰もが首を横に振る。筆者が知る限られた範囲だが、身近にいる鳥や花木の名を知らない人も驚くほど多い。赤トンボの場合は答えの代わりに「あれが低く飛んでいると間もなく雨になる」。「あの鳥は落ち穂を食べていて味がいいので高く売れる」「闘鶏に出すと強いのだが、捕まえるのに一苦労」といった説明はあっても、名前はかえってこない。

 たとえ名前は知らなくても、地元の人たちは野生の生物を生活に活かす術(すべ)を心得ているようだ。鳥のフィリピノ語名が知りたくて『フィリピン鳥類図鑑』を求めると、出ているのはすべて英語。これが、鳥の名前が普及しない一因かもしれない。いずれにしても、一度会った人の名前をいつまでも覚えているので「脱帽」させられる同じ国の人と思えない。 (濱)

おすすめ記事

日本食店で強盗、邦人被害に 現金以外は強奪後「返却」

2025/5/6 社会 無料
無料

ミンダナオの大地に生きる その2 三宅光さんに聞く「ダバオとの出会い」

2025/5/6 社会 有料
有料

交通制度改革を指示 大統領、暴走死亡事故などを受け

2025/5/6 社会 有料
有料

ミンダナオの大地に生きる その1 三宅光さんに聞く「北大卒業まで」

2025/5/5 社会 無料
無料

POGO資産の政府処分を承認 マカティ地方裁判所が初の判断

2025/5/5 社会 有料
有料

ミンダナオ島の山間に残った「最後の日本兵」とその末裔たち フィリピン残留二世たちが生きた戦後80年④

2025/5/5 社会 有料
有料