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疑惑の世論調査

2011/6/27 政治

大統領満足度低下

 政権発足から約1年の世論調査でアキノ大統領に対する純満足度は最高時の64から48に急降下した。大幅低下は予想できたが、大統領府は48はソーシャル・ウエザー・ステーション(SWS)のいう「良い」の範囲内で、国民の支持は根強いと主張した。

 SWSの純満足度の分類はこうだ。70以上「すばらしい」、50〜69「とてもよい」、30〜49「良い」、10〜29「普通」、マイナス9〜9「どちらでもない」、マイナス29〜同10「あまり良くない」、同40〜同30「悪い」、同69〜同50「とても悪い」、同70以下「ひどい」。この分類はあまりに「ひどい」。歴代でマイナス70以下の「ひどい」を記録した大統領はいない。またこの分類方法は現政権下で採用されたものであり、数字の解釈は極めて疑問が多い。回答の分類でも、「いくらか満足」は「満足」に加えられ、「いくらか不満」は「不満」と一緒にされる。大統領の業績に「いくらか」満足している人は、同時に「いくらか」不満に思う部分があるということであり、両回答は全く同じ意味になる。特に、比人の何事も「プエデ・ナ」(まぁいいんじゃない)の文化の前では無意味で正確な世論を映し出すことはできない。

 昨年の大統領選でSWSは回答者の大半を支持者の多いアキノ大統領の出身地にしぼることで、極めて高い支持率を提供した。これを調査改ざんといわずに何と言う。

 しかし、大統領府がより心配すべきは、大統領の支持率が予想以上に早く、大きく下がっているという事実だ。現政権下では状況は何一つ好転せず、2年目、3年目を迎えさらに支持率は低迷するだろう。勢いを逃した今、アキノ大統領の優柔不断で怠惰な統治スタイルでは勢いを取り戻すことはできない。(22日・トリビューン)

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