Logo

20 日 マニラ

30°C25°C
両替レート
¥10,000=P3,830
$100=P5,800

20 日 マニラ

30°C25°C
両替レート
¥10,000=P3,830
$100=P5,800

人種差別の意識

2012/3/5 社会

男性誌表紙に批判

 フィリピンの男性向け雑誌「FHMフィリピン」が3月に発行した表紙に批判が集まった。インターネットの交流サイト「フェイスブック」では「恥を知れ!」などのコメントが寄せられた。

 批判の的となった表紙では、ピンクのビキニを着けた白人モデル、ベラ・パディラさんが、3人の黒人モデルに囲まれ、「影の中から飛び出す」との見出しがつけられた。

 300人以上が謝罪と表紙の撤回を求めた結果、出版社は表紙を差し替え、同社のホームページにパディラさんへの謝罪文を掲載した。しかし、黒人モデル3人への謝罪はない。

 パディラさん自身も短文投稿サイト「ツイッター」で「多くの人を不快にさせてしまい申し訳ない。表紙の美しさを見てほしかった。人種差別とは関係がない」と謝った。パディラさん自身は、英国人の父を持つ英国系比人。

 しかし、パディラさんは撮影前にコンセプトをきちんとディレクターに確認したのだろうか。人種差別の意識が含まれているとは、思わなかったのだろうか。仕事の一つとして、深い意味など考えもしなかったのかも知れない。

 私たちの比文化では、浅黒い肌を持つ女性よりも、白人の特徴をもつ女性が美しいと賞賛される。メディアなどで、肌を白くする石けんや美容整形の宣伝が流れ、この概念は広く認知され続けている。

 私たちはいまだスペイン・米国統治時代の思考に支配されている。技術や教育が発達した今も、通算440年に上る植民地時代に背負った重荷を下ろせずにいる。

 継続的な運動で比文化に革命を起こせば、人種差別のない寛大な社会ができる。(1日・スタンダードトゥデー、ジェニー・オルトゥオステ氏)

おすすめ記事

モダンに魅せる自然共生 万博東南アジア回想連載④

2025/10/20 社会 無料
無料

邦人手配犯を拘束 10年以上比に潜伏

2025/10/20 社会 有料
有料

エルミタ元国防相死去 アロヨ政権の「守護者」

2025/10/20 社会 有料
有料

国際協力20年の取り組みを共有 11月5日にオンライン「お話会」

2025/10/20 社会 有料
有料

公営動物墓地建設を セブ市長が計画表明

2025/10/20 社会 有料
有料

セブ市で無料電動バス 今月末から市内観光地を結ぶ

2025/10/20 社会 有料
有料