Logo

31 日 マニラ

32°C25°C
両替レート
¥10,000=P3,810
$100=P5,680

31 日 マニラ

32°C25°C
両替レート
¥10,000=P3,810
$100=P5,680

新聞論調

2002/2/25 社会

保持すべきプライド 比人の英語力問題

 外務省はこのほど、「フィリピン人の強みとされてきた英語力が次第に低下している」との危機感を表明した。

 この百年間、われわれフィリピン人は正当なバイリンガル(二カ国語話者)であると断言できた。大半が地元言語のほか、英語の読み書き、会話ができた。世界で通用する言葉を新征服者、米国人から取り入れたからである。以来、米国文化や生活様式なども取り入れた。これらはわれわれに優位をもたらしたことが証明された。

 この英語能力は、フィリピンの経済力が第二次世界大戦後、アジア地域で二番目だったことの裏付けの一つかもしれない。しかし、残念なことに、多くのフィリピン人が英語を得意とするにもかかわらず、フィリピンはここ四十年間で大半の隣国に追い抜かれたのも事実だ。

 外務省の危機感表明はこの強みが消え失せつつあることへの警告である。英語能力の低下は数値で表示されたわけではないが、在サイパンのフィリピン総領事館から「英語の指導マニュアルがほしい」という異例の依頼があった。サイパン在住フィリピン人は、徐々に雇用主の英語が聞き取れなくなっているのだ。

 われわれの世界言語への精通力が弱まっていることは決して冗談ではない。事実、数年前に既にある調査機関がこの点を指摘していた。

 タガログ語を基にしたフィリピノ語を家庭やエンターテインメント、教育語として使うのはまったく正しい。しかし、英語は媒体として重要なので捨てることはできない。    

 プライドの問題としても、学生が正しい英語を学び続けることは保証しなければならない。英語はわれわれが保持すべき強みの一つであるからだ。(22日・スタンダード)

おすすめ記事

6上院議員らに訴追勧告 治水汚職でインフラ独立委

2025/10/31 社会 無料
無料

遠隔地結核の早期発見を AI搭載携帯X線機器を供与 日本政府

2025/10/31 社会 有料
有料

葬儀サービス無料化法が制定 DSWDが基本ガイドライン策定へ

2025/10/31 社会 有料
有料

コー氏の航空機海外へ 民間航空局

2025/10/31 社会 有料
有料

伝統音楽通じガザの悲劇語る 日比共同音楽公演「戦物語II」

2025/10/30 社会 無料
無料

「金の無駄、世界大戦起こす」 下院議員がPCG批判

2025/10/30 社会 有料
有料