Logo

31 日 マニラ

32°C25°C
両替レート
¥10,000=P3,810
$100=P5,680

31 日 マニラ

32°C25°C
両替レート
¥10,000=P3,810
$100=P5,680

だれのための政変?

2001/1/29 社会

経済再建への道のり

 「経済再建は遠い道のり」——こんな見出しがアロヨ新政権発足後、新聞の一面を飾った。

 有力経済団体「マカティ・ビジネス・クラブ」(MBC)のルズ事務局長は「辛抱強く待つべきだ。やるべき事はたくさんある。まずは政権の透明性を高めなくてはならない」と語った。

 「やるべき事はたくさんある?」。だれに向けての言葉だろうか。政権交代のためにエドサに集まった民衆たちは、経済再建のためにも奮闘する必要があるのか。

 財界はこれまで、「エラップ(エストラダ前大統領の愛称)が経済低迷の元凶だ」と言い続けてきた。エラップはもういない。ならば、経済は安定軌道に乗り、一般大衆の生活は向上するはずである。

 ところが、そうではないらしい。ルズ事務局長は「まだ時間がかかる。国民が力を合わせて国家再生に努力すべきだ」と話している。

 経済低迷の責任を前大統領にすべて押しつけられない。国家元首としての資質のなかったエラップは辞任すべきだったが、前政権下で経済が向上する要素はあったはずだ。

 一体、何が次に起きるのか。外国の石油会社による投資を促進するため、石油製品の価格をさらに引き上げるのだろうか。

 マカティ財界は約束した。「エラップ追放が経済の起爆剤となる」。それが、スペイン語を話さない数千万人の一般大衆のためであって欲しい。

おすすめ記事

6上院議員らに訴追勧告 治水汚職でインフラ独立委

2025/10/31 社会 無料
無料

遠隔地結核の早期発見を AI搭載携帯X線機器を供与 日本政府

2025/10/31 社会 有料
有料

葬儀サービス無料化法が制定 DSWDが基本ガイドライン策定へ

2025/10/31 社会 有料
有料

コー氏の航空機海外へ 民間航空局

2025/10/31 社会 有料
有料

伝統音楽通じガザの悲劇語る 日比共同音楽公演「戦物語II」

2025/10/30 社会 無料
無料

「金の無駄、世界大戦起こす」 下院議員がPCG批判

2025/10/30 社会 有料
有料