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3月11日のまにら新聞から

首都圏の防疫区分強化を否定 経済打撃で「人々は飢えている」 ロケ大統領報道官

[ 731字|2021.3.11|社会 (society) ]

大統領報道官、感染増も首都圏の防疫区分強化を否定

 ロケ大統領報道官は8日、新規感染者が連日3千人を超えるなど首都圏で新型コロナの感染が再び拡大している問題について、首都圏の病院の病床使用率には余裕があることなどを挙げ、現在、一般防疫地域(GCQ)に置かれている首都圏の防疫区分をより厳しくすることは「必要ない」と明言した。経済回復が遅れていることで「人々は飢えに襲われている」とも述べ、これ以上、経済に打撃を与える措置はとらないとも述べた。

 9日付英字紙スターによると、報道官は首都圏の感染が拡大していることを認めた上で、首都圏の病院の新型コロナ病棟では集中治療室で60%、個室で65%、相部屋で75%が利用可能で「たとえ感染者が増えているとしても、感染者のうちの2〜3%ほどの重症者に医療機関は十分対応できる」と指摘した。

 さらに「率直に言えば、経済活動を封じるようなことはわれわれにはできない。多くの人々が飢えに襲われているからだ」と述べた。

 防疫対策は必要に応じてバランガイ(最小行政区)単位などの封鎖措置で十分可能との見解も示した。

 首都圏の感染状況について、フィリピン大などの研究者グループ「OCTAリサーチ」は8日、変異種感染が広がっているほか、新規感染者が5〜8日にかけて3千人を超えるなど感染拡大が顕著になっているとして比の新型コロナ新規感染者は「3月末までに1日5千人から最大6千人まで増える可能性がある」と警告している。OCTAによると、首都圏では2月28日から3月6日にかけて、1日平均1025人の感染者が判明しており、前週に比べ42%増、2週間前に比べると2・3倍に急増。感染急拡大に見舞われた昨年7〜8月期に相当する増加ぶりになっている。(石山永一郎、2面に関連記事)

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