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5月7日のまにら新聞から

岩崎さん射殺

[ 706字|2016.5.7|社会 (society) ]

2周忌ミサに遺族ら約50人が参列。骨つぼを囲んで冥福と事件の早期解決祈る

岩崎さんの骨つぼに手を当てて冥福を祈る遺族=6日午後3時ごろ、酒井善彦写す

 2014年5月6日、首都圏パラニャーケ市で射殺された日系旅行代理店代表、岩崎宏さん=当時(59)=の2周忌ミサが6日、パサイ市の納骨施設であった。遺族ら参列者約50人が岩崎さんの骨つぼを囲んで祈りをささげ、冥福と事件の早期解決を願った。

 ミサ中、参列者にあいさつした妻のイルミナダさん(59)は「夫のために正義を求め始めて2年がたった。(犯人捜しを)やめた方がいいという友人もいたが、このままでは終われないとの気持ちで続けてきた。支えてくれた家族、友人に感謝したい」と涙ながらに言葉をつないだ。

 2月中旬には、岩崎さんの知人だった小倉義一容疑者(59)とその比人妻のエドナ容疑者(57)、比人男性7人の計9人が殺人容疑で書類送検されたが、イルミナダさんは「私と子どもたちは、夫と父親、夢を奪われた。(犯人を)許さなければならないと思う半面、罪を認めて償うまでは許せないとの思いもある」と複雑な心中を吐露した。

 2年前の事件当夜、岩崎さんはマカティ市から車を運転して帰宅する途中、自宅近くの路上で射殺された。殺人容疑で書類送検された比人男性の供述では、実行犯グループは同男性を含む7人。小倉、エドナ両容疑者に岩崎さん殺害を依頼され、総額110万ペソで請け負ったとされる。

 小倉、エドナ両容疑者は15年6月、比人13人の殺害を依頼した日本人歯科医から現金をだまし取った疑いで警視庁に逮捕、詐欺罪で東京地裁に起訴され、ともに執行猶予付きの有罪判決が確定した。この日本人歯科医は12年、岩崎さんを介して両容疑者と知り合っており、警視庁と国家警察は殺人依頼詐欺と岩崎さん殺害の関係についても捜査している。

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