Logo

01 日 マニラ

29°C25°C
両替レート
¥10,000=P3,870
$100=P5,610

01 日 マニラ

29°C25°C
両替レート
¥10,000=P3,870
$100=P5,610

ハロハロ

2015/11/9 社会

 常夏の国フィリピンだが、住んでみると暑さにも変化があることが分かる。あるとき、そんな季節のうつろいを描いた当欄の原稿に「男心と秋の空」という記述があった。「女心」ではないか?執筆者に電話で問い合わせたら明治の文豪の例文を挙げてたちまち反論された。調べたら大正時代に浅草オペラがはやり、歌劇「リゴレット」の「女心の歌」が大ヒットして、「いつも変わる『女心』」がのちに優勢になったようだ。「男心」が正解だった。10月に86歳で亡くなられた大先輩、濱田寛さんの逸話である。

 濱田さんはマニラ新聞の創立時から編集作業に携わってこられ、1990年代末にはフィリピンへ移住。転居通知が来たので「住み心地を知らせて」と返事を出したのがマニラ新聞と縁ができるきっかけとなった。72年と74年に小野田少尉救出作戦取材のため、私は当地を訪れているが、濱田さんも59年に厚生省が派遣した第3次捜索隊に同行、ルバング島を訪問していて、この面でも先輩だった。

 第2次大戦中にフィリピンが受けた戦禍について濱田さんはたびたび、このコラムで書き継がれた。「語り部」として次世代へ伝える責任を感じておられたようだ。9月7日付では当時の在留邦人の証言記録を紹介、(次号に続く)で終わっていた。だが次号未完のままの急逝だった。胸中の無念をしのびつつ、ささやかな思い出を記した。合掌。(紀)

おすすめ記事

カラヤアン諸島の砂州に比名を 外相が国家海洋委決議に署名

2025/7/1 社会 有料
有料

前大統領の受け入れ拒否 オーストラリアとベルギー政府

2025/6/30 社会 無料
無料

比人6人が帰国 イランから

2025/6/30 社会 有料
有料

「フィリピン最後の秘境」で残留日本人を訪ね歩く フィリピン残留二世たちが生きた戦後80年⑫

2025/6/30 社会 有料
有料

証人を保護・渡航支援 ドゥテルテ氏訴追で政府

2025/6/29 社会 無料
無料

パサイ市でも発生報告 邦人狙いの拳銃強盗

2025/6/29 社会 有料
有料