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4月14日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 623字|2014.4.14|社会|ハロハロ ]

 インドネシアで9日、5年に一度の「民主主義の祭典」と称される総選挙が実施された。同国は1998年5月、「スハルト長期独裁政治」にようやく幕が下りたことで、名実ともに、世界でも有数の有権者数(今回の同数・約1億8千万人)を誇る「民主国家」へ歩み出した。しかし、理想への道が一朝一夕で整うわけはなく、同国は今も、真の民主政治確立へ向け、試行錯誤を重ねている。

 12政党が競った今回の選挙戦では相変わらず、「実弾=現金」が飛び交った。地元の知人は「複数の政党から4万〜5万ルピア(約380〜475円)をもらい政党集会に参加した」と証言。また、政党に「巨額の公認料」を納入してまでも出馬を希望する者が増えた││とも耳にした。知人の元政治記者はその要因を「スハルト時代は『飾り物』だった国会議員が今や、各省の予算決定権を握ったことで『副収入』を手にでき、公認料を楽に回収できるからだ」と分析してくれた。

 投票当日、スラバヤ市内でいくつかの投票所を巡り歩いてみた。いずれも順調な出足で、老若男女の有権者が新聞紙大の投票用紙に印刷された内容を確認しながら、意中の政党・候補者の欄に先のとがった用具で穴を開けて投票。治安関係者が鋭く目を光らせ、威圧感の漂ったスハルト時代とは異なり、今では軽快な民族音楽が流れる投票所もあるなど、明るい雰囲気の中、自由に投票を行っていた。極めて緩やかながらも、民主政治への道が敷かれつつあるのを感じた。(道)

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