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ハロハロ

2014/4/7 社会

 「まだ地図でしか見たことのないこの島の主な街や村を訪ねてみようではないか」││。元フィリピン大教授ベンのこんな発想で始まったルソン島行脚の3回目は3月28日、同島南西部のバタンガス、カビテ両州を訪ね、筆者も助手席に乗って、行脚のドライブに同行した。ラグナ州サンタロサからカビテ州タガイタイを経由、左手にタール湖を見下ろしながらバタンガス州へ。山道を下って海岸に近いナスブをめぐって北上し、再び山を越え、カビテ州テルナテ、マラゴンドン両市へ向かった。

 道路の片側に300メートルは続いていたと思えるバナナの並木道。黄色い花が目立つ大木のナラ、これも満開の「フィリピン桜」と呼ばれるカカワテが沿道を彩っていた。そんな風景は前回と同様で、自然が主役だったが、後半訪ねたカビテ州のマラゴンドン市はまるで違っていた。そこには「名所」として、アギナルド初代大統領一派が「正当なるフィリピン革命の父」と評価されているアンドレス・ボニファシオに反逆罪で銃殺刑を科した裁判所の建物が残っていた。

 街の四つ角の一角にある平凡な事務所風の2階建てがその「名所」だった。ボニファシオは平民によるフィリピン解放の原動力として秘密結社「カティプナン」を創設。アギナルドも加入して「同志」のはずだったが、彼の志向する中産階級の平和主義的改革はボニファシオの求める平民による武力革命と相いれず、アギナルド一派は1897年5月、この裁判所で判決を下した。手洗いの使用が目的で上がった2階には、モノクロのボニファシオの肖像写真が掲げられているが、何の説明もない。同行の仲間も「ここが法廷だった」と言うだけ。この国の政治史についての無知さ加減を味わって帰途についた。(濱)

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