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2月9日のまにら新聞から

巨大アリーナでユニチームが始動 ボンボン、サラ正副大統領ペア

[ 565字|2022.2.9|政治 (politics) ]

正副大統領選の選挙運動初日、ボンボン元上院議員とダバオ市のサラ・ドゥテルテ市長が、ブラカン州のフィリピンアリーナで大集会

 世界最大の屋内ホール・スポーツ施設であるフィリピンアリーナで聴衆を前に話すボンボン・マルコス大統領候補=8日、ブラカン州サンタマリア町で(ボンボン・マルコス氏のフェイスブックから)

 正副大統領選の選挙運動初日の8日、ブラカン州サンタマリア町のフィリピンアリーナでボンボン・マルコス元上院議員とダバオ市のサラ・ドゥテルテ市長が、選挙戦の「ユニチーム」勝利を誓う大集会を開催した。

 同アリーナは収容人数5万5000人という多目的施設だが、新型コロナの防疫規制下にあるため参加者は2万5000人を目指すとされた。予定時刻を過ぎて到着した2人は、集まった支持者に手を振って応えた。司会を務めたのは歌手や女優として人気の高いトニー・ゴンザガ氏で、自身も歌を謳い、他ゲストと共に会場を盛り上げた。

 ボンボン氏は演説で「サラ市長とともにユニチームとして戦える自分は、最も幸せな候補者だ」と発言。サラ市長は父親のドゥテルテ大統領が「道を示してくれた」と感謝を表した。

 一方で本格的な選挙運動の始まった初日、中央選管によると、ボンボン氏は7日、同州サンホセデルモンテ市で、地元関係者と車列を組んで行われたパレードで、政府車両に乗っていた。ボンボン氏が乗った車には政府のロゴが入ったプレートがつけられていたという。選管はこれを問題視しており、調査に乗り出す模様だ。

 集会は8時前に終わったが、今後3カ月間ユニチームはどのような戦いを見せるのか。世論調査のトップを走るペアの今後の動向に国民は注目している。(渡辺誠)

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