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　たばこ産業や航空業界を率いてきたルシオ・タン氏（89）はこのほど、妻のカルメン・タン氏（82）と共にフィリピン・ナショナル・バンク（ＰＮＢ）の取締役職を退任した。ルシオ・タン氏は同行の名誉会長に、カルメン氏は取締役会顧問に任命された。22日付けで、後任の取締役に、取締役顧問だったチェスター・ルイ氏とアクラ法律事務所の上級顧問であるエウセビオ・タン氏がそれぞれ就任した。チェスター・ルイ氏はＪＰモルガンやＨＳＢＣなど多数のグローバル銀行の専務取締役などを務めた銀行家で、ＬＴグループやタンドゥアイ・ディスティラーズなどを含む複数の企業の取締役を務めている。エウセビオ・タン氏は弁護士として比日経済委員会委員長に就任するなど比日間の貿易・投資関係の強化に尽力し、2020年春の外国人叙勲として日本政府から旭日中授章が授与されている。（23日・スター）