中央銀行によると、８月の市中銀行の不良債権比率が3.50％となり、2024年11月に記録した3.54％以来、９カ月ぶりの高水準となった。８月の市中銀行における貸付残高の総額が15兆7000億ペソだったのに対し、返済期限を90日以上過ぎた不良債権の総額が5500億ペソと前年同月比６％拡大している。市中銀行側は８月に貸倒引当金を5190億ペソ分確保して対応したが、その充当率は94.40％でやはり過去９カ月間で最低水準となっている。金融アナリストは、中銀が利下げを継続していることにより、低水準の金利環境の中で市中銀行にマージン確保や信用危機の管理に向けたプレッシャーが強まっていると分析している。（13日・インクワイアラー）