国内配電最大手のマニラ電力(メラルコ)の発電事業部門、メラルコ・パワージェン(Mジェン)は、子会社のパシフィックライト・パワーを通じてシンガポールのジュロン島で開発しているコンバインドサイクル発電施設(総発電量830メガワット)における100メガワット分の拡張事業を6月までに完工し、商業運転を開始する予定。同拡張事業については昨年5月にシンガポール当局との間で建設・運転・所有契約を結んでいた。また、パシフィックライト・パワーはジュロン島で総発電量600メガワットのガス火力発電所建設も受注しており、2029年初めまでに操業開始予定。この施設にはシンガポールで初となる大規模バッテリーエネルギー貯蔵システム(BESS)も採用される。今年1~3月期にパシフィックライト社は140万キロワット時の電力を供給している。パシフィックライト・パワーはMジェンが58%を出資し、香港の投資企業ファーストパシフィックが残りを出資している。(12日・インクワイアラ―)
シンガポールで 発電事業増強
2025/5/13
経済