Logo

19 日 マニラ

32°C26°C
両替レート
¥10,000=P3,840
$100=P5,685

19 日 マニラ

32°C26°C
両替レート
¥10,000=P3,840
$100=P5,685

比人狩りやめよ

2013/5/27 社会

台湾漁船銃撃事件

 台湾漁船銃撃事件を受け、フィリピン人海外就労者(OFW)の男性が、台湾人に路上で殴られ、負傷した。被害者は銃撃事件とは何ら関係ない。にもかかわらず、新聞紙上ではいまだ、気晴らしに「フィリピン人狩り」をする様子が伝えられている。

 確かに、フィリピン政府の事件への対応は、ひどいものだった。しかし、台湾の反応は明らかに、行き過ぎている。まずは、国家捜査局による捜査結果を待つことが妙案であろう。

 台湾の皆さん、ご安心のほどを。国家捜査局の捜査に、あなた方が言っていたような「ごまかし」はありませんから。

 フィリピン国民は、あら探しが得意なことで知られる。わずかなごまかしでも、メディアが報道してしまうであろう。

 台湾は、騒動を起こしている連中を取り締まるべきだ。分かってほしい。銃撃事件は、台湾人を傷つけるのが目的ではなかった。「フィリピン人狩り」は、文明社会で許されない常軌を逸した行動である。無責任な集団の狂気が生み出したのだ。世界の各国と同様、台湾にも気の短い人々がいる。冷静に問題解決を図るためにも、台湾は、この短気な人たちを抑えなければならない。

 残念なことに、台湾は人種カードをもてあそび、事態を悪化させている。OFWの新規受け入れを凍結すると発表したのに加え、OFW4万人の強制送還まで示唆している。

 もし、強制送還が実行されれば、外貨送金にも影響が出て、フィリピンが大きな打撃を受けるのは間違いない。だが、多くのフィリピン人技術者に依存する、台湾のハイテク産業も、痛手を受けるだろう。弱小のフィリピンには、隣国とことを構える気はない。しかし、我慢には限界がある。(22日・タイムズ)

おすすめ記事

政府高官は倫理規範遵守 たばこ会社幹部と記念撮影

2025/4/6 社会 無料
無料

女性差別撤廃法が試されている シングルマザーを貶めた選候補者

2025/4/6 社会 無料
無料

庶民によるガバナンス評価 三権の長調査

2025/1/26 社会 無料
無料

承認プロセスの透明化を 25年予算空白問題

2025/1/26 社会 無料
無料

副大統領ら除外で形骸化 国家安全保障会議

2025/1/12 社会 無料
無料

政治危機への対処で教訓 韓国の政局混乱

2025/1/12 社会 無料
無料