Logo

19 日 マニラ

32°C26°C
両替レート
¥10,000=P3,840
$100=P5,685

19 日 マニラ

32°C26°C
両替レート
¥10,000=P3,840
$100=P5,685

老朽化対策と維持管理を

2011/10/24 社会

空港使用料はどこへ

 マニラ空港第1ターミナルがインターネットの旅サイトで世界最悪と名指しされた。同空港公団のホンラド総裁は、年間3千万人近くの利用者で飽和状態の中で、旅客の役に立つよう努めてきたと弁解。将来はルソン地方パンパンガ州のクラーク国際空港を主空港にするとの計画が浮上しているが、いつになるかは明確ではない。

 空港施設が粗末なのは、老朽化とメンテナンス不足にある。同総裁のように元軍人が運営してきたためか、空港の雰囲気は兵舎のように殺伐としているし、入管や税関のゆすりやたかりの場という雰囲気すらある。

 第1ターミナルの建設を手がけた比人建築家レアンドロ・ロクシン氏のデザインは悪くないが、割れた窓がそのままだったり、ベニヤ板で補修されているのは醜い。太鼓腹の職員らが所在なげにぶらつき、ただ休憩の時間を待っているようにさえ見える。

 トイレは小さい。清掃員がいるが管理が行き届かない。ファストフード店のトイレは、客の出入りが頻繁だが、きれいだ。利用者から集められる空港施設使用料750ペソは、トイレに流されているとしか思えない。目に見えて清潔さが改善しないのだから。

 最近、改善がみられた第2ターミナルは、風通しがよく広々とし、白い壁は温かみがあって、歓待を受けた気持ちになる。しかし、ここも管理が悪いため、老朽化が進みつつある。また、利用客が多いと入国審査やトイレに長蛇の列ができる。第3ターミナルは汚職にまみれ、国の恥をさらしている。

 マニラ空港の評価はいつも下から数える方が早い。この国の恥だ。ニノイ・アキノ氏は、マニラ空港で暗殺されたが、マニラ空港に命名されたその名は、何度も汚されているのである。(20日・インクワイアラー)

おすすめ記事

政府高官は倫理規範遵守 たばこ会社幹部と記念撮影

2025/4/6 社会 無料
無料

女性差別撤廃法が試されている シングルマザーを貶めた選候補者

2025/4/6 社会 無料
無料

庶民によるガバナンス評価 三権の長調査

2025/1/26 社会 無料
無料

承認プロセスの透明化を 25年予算空白問題

2025/1/26 社会 無料
無料

副大統領ら除外で形骸化 国家安全保障会議

2025/1/12 社会 無料
無料

政治危機への対処で教訓 韓国の政局混乱

2025/1/12 社会 無料
無料