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選択肢は再試験のみ

2006/8/28 社会

看護師試験漏えい問題

 六月の看護師資格試験の合格者は、資格承認を懇願している。しかし、漏えい問題が拡大する中、多くの合格者は疑惑の中で就職難に直面する。病院で実地訓練を開始した合格者も、患者が彼らを拒否するケースが報告されている。

 ある合格者は複数の病院に応募したが、返事はなし。申請の際に共通する質問は「六月試験の合格者ですか」。「はい」と答えると相手の雰囲気が変わる。不公平と差別が感じられる。不公平だが、この種の差別は消えそうにない。二科目の試験で確認された問題漏えいにより、合格者の信頼性に大きな疑問符が付けられている。疑惑の目が向けられ、合格者を採用しない病院が出るのも当然なことだ。

 ある看護師養成学校経営者は合格者十五人の就職先が見つかっていないと嘆く。「患者や病院だけを非難できない」。汚名返上には、再試験が最善策だと指摘する。

 漏えいの発端とされる比看護師協会前会長が開いた「勉強会」には二十二に上る大学、看護学校の関係者が出席した。こうした学校からの受験生を不合格にしても、別の学校の受験生たちに問題が漏えいしていなかったとの確証はない。

 国家資格認証委員会は漏えいが確認された二科目中、計百十五問を無効とした。だが、これでは、資格の真偽が判然としない合格者に資格を与えてしまう。本来の責務である資格認証を果たしていないこととなる。

 看護団体関係者が職の保護を訴え、試験無効を求めるのは当然だ。問題は国際社会にも波及した。外国で働く比人看護師の評判を保つには試験の無効と再試験実施に踏み切ること

だ。(24日・インクワイアラー)

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