首都圏警察マカティ署のガルドゥケ新署長代行は6日までに、まにら新聞のインタビューに対し、4月14日と5月4日に同市内で発生した日本人を標的とした強盗事件2件の容疑者について、すでにマカティ市検察局に送検したことを明らかにした。一方で、4月30日と5月9日にそれぞれマカティ市内で発生した強盗事件については、日本人被害者らがいずれも告訴しないことを決めたため、解決済み事件とみなされていることも明らかにした。
また、ガルドゥケ署長代行は、日本人を標的とした強盗事件を防ぐために市内における警官のパトロールを強化しているとし、特にラッシュアワーの時間帯にチノロセス通りやパドレブルゴス通り、およびカラヤアン通りに配置された警官は持ち場を離れることが認められておらず、決まった地域で集中的に警備する態勢をとっているという。
さらに、市内各所に私服警官も配備しており、犯罪者の動きを素早く察知する態勢も整えつつあるという。このような警備強化態勢により、最近も、アルナイス通り沿いの商業施設の駐車場で発生した中国人二人組による比人実業家の車両への発砲事件が発生した際に、警官たちが現場に即座に駆け付けることができ、容疑者の現行犯逮捕につながったことを強調した。
6月14日に就任したばかりのガルドゥケ署長代行は、25日には日本大使館の西村警備班長の表敬訪問を受けたことを明らかにした上で、日本大使館とのコミュニケーションを常に保っていることや、7月中にマカティ市で飲食店などを経営する日本人実業家らとの会合も持つ予定になっているとして、日本人を標的とした強盗事件の防止に向けて注力する姿勢を示している。 (澤田公伸)