
商店街の住人と裏社員

公開中の「裏社員。-スパイやらせてもろてます‐」は潰れかけの商店街を舞台にしたアクションコメディ。表では解決できない問題を秘密裏に処理する“裏社員”が、商業施設の建設のため商店街を取り壊しに導くというミッションを遂行するべく潜入するも、行動すればするほど、なぜか商店街の住人たちに愛されてしまう。商店街の住人を重岡大毅と小瀧望、商業施設建設のため商店街へ潜入する阿川建設の裏社員を桐山照史、神山智洋、濱田崇裕、そのライバル会社・川端建設の裏社員を中間淳太と藤井流星が演じている。
俳優モードの濱田が仕切る

舞台挨拶では奥浜レイラがMCを担当していたものの、“俳優モード”の濱田がイベントを仕切っていく。濱田から突然話を振られた藤井は「7人でお芝居ができるっていう環境を与えてもらったことに感謝です。公開したてなんですけど、『面白い』という声もあって、楽しんでもらえてるんだなとうれしく思います」とコメント。桐山から「中間管理職いるかな?(笑)」とツッコまれると司会者の濱田は徐々にフェードアウトしていった。WEST.メンバー全員での主演について、神山は「それぞれが力をつけたうえで、7人が集まって1つの作品を作ることができた。チーフマネージャーがぽろっと『主演が集まってる。すげー』と言ってたのが感慨深いなと思って、僕たちはホントに幸せもんだなと思いましたね」としみじみ語った。
クランクインを振り返って、桐山は「ほんまに緊張せず、クランクインしたよね」とメンバーに視線を送る。重岡も「みんなもそうやった? MVを撮ってるとき、楽屋にいるときの7人の雰囲気とあんまり変わらなかったよね?」と同意。小瀧は「この7人をまとめるのってきっとめっちゃ大変だったよね。瑠東(東一郎)監督のおかげです」と監督に感謝を伝えた。
中間が参考にしたのは愛すべきツッコミキャラの……

メンバーは映画のX公式アカウント(@WEST_eiga)にてハッシュタグ「#裏社員の裏側教えて」で募集した質問に回答していく。役作りに関するクエスチョンでは、口の悪いジンというキャラクターを演じた中間が「うちの事務所の
マコト役の小瀧は「うーん」と悩みながら、「陽一郎の存在が大きかったかもしれないです。陽一郎もしげ(重岡)も組織にとって太陽みたいな人。きっとマコトは陽一郎をうらやましいと思っていて、そうなれない自分が嫌みたいな。しげが陽一郎を演じたことによって僕はやりやすくなったと思います」とじっくり考えながら話した。「やらせてもらった役の中で一番難しかったですね」と語るのは詳敷役の濱田。「悲しいバックボーンがあって、詳敷の性格的に声のトーンと姿勢を研究しました」と言う濱田に対して、小瀧は「役者やってるねー!」とはやし立てた。
神山はヤンキー役がやりたい

「スパイとしてバディを組むとしたら誰と組みたい?」というトークテーマになると、重岡は「誰やろ。濱ちゃんは消去(笑)。でも、ディズニーランドに一緒に行くなら濱ちゃんがいい」と言い、中間は「俺は身体能力がないから、濱ちゃんに頼りたい」と濱田を指名。藤井は「一緒にいて楽そうな人がいいから、照史かな。自分の働きが少なくて済みそう」と理由を語り、重岡は「トム・クルーズですね」とボケた。また、今後挑戦してみたい役を聞かれた神山は「ヤンキーがやりたいですね」と目を輝かせ、「『クローズZERO』の山田孝之さんみたいな、ミステリアスな感じがいいですね」と明かした。

最後に重岡は「僕たち20年近く一緒にいる仲間なんですよ。家族よりずっと一緒にいて、いろんなことを経験して乗り越えてきた。今まで一緒にいた時間は宝物です。この映画は仲間がテーマの1つなんですよね。言葉にできないエネルギーがあふれてると思います。WEST.全員主演というこの映画を隅から隅まで体験していただきたいなと思います」と本作の魅力を熱弁した。
※濱田崇裕の「濱」は異体字が正式表記。
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提供元:音楽ナタリー