中央銀行の15日発表によると、6月単月の比人海外就労者など在外比人による銀行を経由した現金送金の総額は29億9000万ドルで前年同月比3.7%増加した。6月に新学期を迎え学費や学用品関連の支出が増えるため送金額も増えたとみられている。この送金額は2024年12月に記録した33億8000万ドル以来となる6カ月ぶりの高水準。1~6月期では167億5000万ドルとなり、前年同期比3.1%拡大し、中央銀行の25年通年伸び率目標である2.8%を上回っている。米国や中東、アジア地域でのヘルスケアや建設、サービス業における比人労働者の派遣が増えていることに加え、アテネオ大学のレオナルド・ランゾナ経済学教授は、比人家庭の国内消費に伴う借入金の拡大も送金拡大の一つの要因になっていると分析している。(16日・インクワイアラ―)
6月OFW送金 3.7%増の29.9億ドル
2025/8/18
経済
