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アキノ前大統領死去 糖尿病起因の腎臓疾患 61歳

2021/6/25 社会
フィリピン独立115周年記念式典で演説するノイノイ・アキノ大統領=2013年6月12日(AFP=時事)

ベニグノ(愛称ノイノイ)・アキノ前大統領が糖尿病に起因する腎臓疾患で死亡

 前フィリピン大統領ベニグノ(愛称ノイノイ)・アキノ氏が24日朝、首都圏ケソン市にあるキャピトル・メディカル・センターに緊急搬送され、死亡が確認された。61歳だった。同氏は、マルコス独裁政権を倒したアキノ政変の立役者となった故コラソン・アキノ元大統領の長男で、2010〜16年に大統領を務めた。

 同日午後に遺族を代表して姉のピンキー・アベリャダ氏が声明を読み上げ、「死因は糖尿病に起因する腎臓疾患。本日の午前6時半に睡眠中に苦しむことなく死亡した」と明らかにした。約2年前から体調を崩し、通院していたという。

 ノイノイ氏の遺体は同日午後火葬され、26日に「マニラ・メモリアル・パーク」にある両親の墓の隣に埋葬される予定。 ノイノイ氏は、大統領任期中には最高裁長官の弾劾をけん引するなど汚職撲滅を進め、基礎教育を12年に延ばす教育制度改革やミンダナオ和平交渉の促進、南沙諸島の領有権問題をめぐる中国を相手取った仲裁裁判所への提訴、さらに比経済成長率を6%台に保つなど安定した政権運営を実現した。16年1月には当時の天皇・皇后によるフィリピン訪問も実現するなど比日関係の強化にも努めた。

 ノイノイ氏は、母のコラソン・アキノ氏が大統領就任中の1987年に当時のグリンゴ・ホナサン大佐が率いる国軍の一部反乱兵がクーデターを企て、大統領府を攻撃した際、近くで襲撃を受けた。警備部隊の3人が死亡し、本人も5発の銃弾を受け生き延びたものの、その時の銃弾1発が首にまだ残っていると言われていた。

 38歳から下院議員を3期歴任。07年からは上院議員を務めていたが、2009年8月1日に母のコラソン氏が大腸がんで死去。翌年5月の大統領選に向けノイノイ氏を擁立する国民署名運動が始まり、自由党の公認候補に選ばれていたマー・ロハス上院議員(当時)がノイノイ氏に大統領候補を譲ることで合意。立候補したノイノイ氏は、エストラダ元大統領やビリヤール元上院議長ら有力候補を破り、第15代大統領に就任した。妹のクリス・アキノ氏は著名な芸能人。(澤田公伸)

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