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「地面師」リーダーをマニラで拘束 潜伏2カ月のカミンスカス容疑者 積水ハウス事件

2018/12/20 社会
職員に連れられ捜査課を出るカミンスカス操容疑者(右)=19日午後5時ごろ、首都圏マニラ市イントラムロスの入管で森永亨撮影

積水ハウス「地面師」事件で比に潜伏のカミンスカス操容疑者を比入管が拘束

 フィリピン入国管理局は19日午前11時ごろ、積水ハウスをめぐる「地面師」事件のリーダー格で比に潜伏していたカミンスカス(旧姓小山)操容疑者(59)=偽造有印私文書行使容疑などで逮捕状=を首都圏パサイ市の日本大使館付近で拘束した。

 同容疑者は日本で逮捕状が出る直前の10月に比に入国して以来、約2カ月、行方が分からなくなっていた。警視庁は11月に国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配をしていた。

 比入管によると、容疑者は観光ビザで入国したが、延長手続きをとっていなかったために違法 滞在状態だった。旅券も失効していた。

 入管は同容疑者をロハス大通りとブエンディア通りの交差点付近で拘束したとしているが、容疑者は大使館に『出頭』する代わりに身柄や報道対応について大使館と交渉しようとしていたとの情報もある。

  容疑者は拘束後にマニラ市イントラムロスの入管で事情聴取を受け、タギッグ市の首都圏警察本部のバゴンディワ基地内にある入管収容所に移送。近く日本に送還される見込み。

 モレンテ入管局長は同 容疑者の拘束に際し「捜査から逃れるために比を利用させない。逃げ通すことはできない」と強調。他に比に潜伏している外国人容疑者に対しても「警察や各国の機関と連携を取り捜査を行っている」と語った。

 捜査関係者によると、同容疑者をめぐっては首都圏やその南方のカビテ州などでの目撃情報が寄せられていた。逃亡中も知人らとあえて連絡を取り、居場所を偽って伝えるなどしていたという。

 警視庁捜査2課はこれまでに、地主に成り済ました羽毛田正美容疑者(63)ら地面師グループ計16人を詐欺や偽造有印公文書行使などの容疑で日本国内で逮捕。リーダー格だったカミンスカス容疑者の送還・逮捕を待ち、事件の全容解明を進める。

 同事件では東京都品川区西五反田の約2000平方メートルの土地購入をめぐり、積水ハウス側が約55億円の損害を受けた。

 日本の事件の容疑者が比に潜伏するケースはこれまでにも多く、比入管は最高600万円の懸賞金を日本側が掛けて国際指名手配中の見立真一容疑者の行方も追っている。見立容疑者は2012年に東京・六本木のクラブで男性客を殺害した疑い。(森永亨・冨田すみれ子)

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