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奪われた17歳の命 超法規的殺人の被害者

2017/8/20 社会

 ドゥテルテ政権発足後から、強権的に進める違法薬物撲滅政策により、麻薬容疑者殺害が日常的に発生し、超法規的殺人も合わせるとその数は1万人に上るともいわれている。一時は下火になっていた超法規的殺人だが、ここ数日は異常な数の犠牲者が出ている。そのうち1人は無実の男子高校生だったという。このような警察による人権侵害を許してはならない。

 ルソン地方ブラカン州で一晩で35人の麻薬容疑者が殺害された翌日には、マニラ市など首都圏で一晩ので25人が殺害された。25人の中の1人が首都圏カロオカン市でバランガイ(最小行政区)バエサで午後8時45分ごろ殺害されたキアン・デロスサントスさん(17)だった。

 カロオカン署はデロスサントスさんが麻薬を所持していたために捜査を行い、抵抗したので射殺したとしている。しかし現場付近の監視カメラには、警官2人がデロスサントスさんを連れ去る様子が写っており、目撃者は警官がデロスサントスさんに目隠しをして暴行を加え拳銃を押しつけたと証言している。デロスサントスさんは麻薬に全く関与していないと家族は主張している。同事件で、警官3人が解雇処分になった。

 このような人権侵害が日常的に発生するフィリピンの路上も、アベリャ大統領報道官によると「より安全になった」という。

 昨年から止まることのない超法規的殺人に、比国民は感覚がまひしているのだろう。ドゥテルテ大統領の指示のもと、警察による麻薬容疑者殺害が当然のことのように行われる捜査。首都圏で殺害された25人の中に何人、デロスサントスさんのような無実の被害者がいただろう。国民は捜査という名の殺害と人権侵害を許してはならない。(19日・スター)

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