Logo

13 日 マニラ

34°C26°C
両替レート
¥10,000=P3,740
$100=P5,530

13 日 マニラ

34°C26°C
両替レート
¥10,000=P3,740
$100=P5,530

ハロハロ

2012/8/6 社会

 6月12日のフィリピン独立記念日の時もそうだったけど、マニラ新聞の若い記者たちが記念行事の取材に出掛けるたびに、歴史に思いが走り、ある「仮説」に行き着く。つまり、世界史には時代を画す重要な年がいくつかあるということだ。それを教えてくれたのは、今年5月、83歳で死去したメキシコの作家カルロス・フエンテスである。彼は2005年に出版した『1968年の出来事│パリ・プラハ・メキシコ』の中で、学生革命の嵐が世界中を吹き荒れた1968年が、時代を画す年の一つだと述べている。

 フエンテスは19世紀にもそんな年があったと指摘し、その一例として、1848年を挙げている。欧州で革命が続発し、マルクスとエンゲルスが『共産党宣言』を出版して、社会主義革命の到来を予言した年である。フエンテスは書いていないけど、20世紀後半では、1979年も画期的な年であった。2月に中越戦争が勃発し、イランではホメイニ師によるイスラム革命が起きた。年末には、ソ連崩壊の予兆となるソ連軍のアフガン侵攻が始まっている。

 さて、エミリオ・アギナルド将軍がフィリピンの初代大統領に就任した1898年はどうだろう。この年も実は、時代を画す年であったと思う。米国の「明白なる天命」(マニフェスト・デスティニー)が初めて、海を渡った年だからだ。米国は米西戦争に勝利し、フィリピンとキューバを実質的な支配下に置く道筋を付けた。ハワイも準州として併合した。また、ロシアが清から関東州を租借し、日露戦争の序曲となった。たまに、歴史年表を繰るのも、一興である。(竹)

おすすめ記事

投票当日に6人死亡7人負傷 全国4州の投票所、銃撃や発作で

2025/5/13 社会 有料
有料

4.4億ペソ持ち込み図る 現金の運び屋11人を逮捕

2025/5/12 社会 有料
有料

外国人の政治活動に警告 出入国管理庁長官

2025/5/12 社会 有料
有料

2482万人が機能的非識字 うち高卒者が1896万人

2025/5/12 社会 有料
有料

正しい情報で投票を

2025/5/12 社会 有料
有料

低学歴・貧困が世代間連鎖する「純血日本人」二世の家族 フィリピン残留二世たちが生きた戦後80年⑤

2025/5/12 社会 有料
有料