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ハロハロ

2012/4/23 社会

 過日、首都圏マニラ市の観光スポットの一つ、サン・アウグスティン教会へ初めて足を運んだ。併設の博物館に、大型帆船ガレオン船の模型が数点、展示されていた。それらを見ていると、思いがいきなり、太平洋の反対側にあるメキシコへ飛んで行った。3年前の2009年秋、私はメキシコ市に長期滞在し、大学でスペイン語と中南米史の勉強をしていた。この年は日墨友好400周年に当たり、大小の記念行事がめじろ押しだった。国立映画館(シネテカ・ナシオナル)では、往年の日本名画が連日上映され、講義の合間に通って、楽しんだ。

 実は、日墨友好のきっかけが、1609年9月末に房総半島の御宿沖で起きた一隻のガレオン船の難破なのだ。この年の7月、ガレオン船サンフランシスコ号は、マニラ湾口のカビテを出帆した。メキシコへ帰任するスペインのロドリゴ・デビベロ前フィリピン総督ら373人が乗っていた。 不運にも、帆船は台風に巻き込まれ、御宿沖で難破し、船体は粉々になった。すると、地元の漁師と海女たちが浜へ繰り出し、317人を救出した。          

 地元の大多喜城主、本多忠朝はロドリゴ前総督らを厚くもてなし、一行は江戸幕府が建造した代替帆船でアカプルコへ無事、帰還した。『物語 フィリピンの歴史』(中公新書)によると、スペイン植民地時代に続いたマニラ〜アカプルコ間のガレオン船貿易で30隻以上が難破している。縁あって、マニラ新聞のお手伝いをすることになった。よろしくお願いします。(竹)

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