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ハロ ハロ

2011/7/4 社会

 愛煙家が集う空港の喫煙所には不思議な連帯感がある。先にインドネシアの古い友人を訪ねた折、マニラ空港でポケットに入れておいたライターを荷物検査で取り上げられた。搭乗待ちコーナーの一角にある狭い喫茶店で、ひもにつるされたライターでとりあえず一服。向かいに座った比人に愚痴を言うと、この男性、得意げにライターを二つ見せびらかせ、一つ持って行けという。彼によれば、いつも機内持ち込み用のかばんの別の場所に二つのライターをしのばせているとか。もし一つが見つかっても二つ目は助かるという。

 帰途ジャカルタ空港の搭乗口では、軽食レストランの奧の一角に喫煙専用室があった。スペースは広いが灰皿の数は少ない。お互い譲り合って、灰を落とす。インドネシア人の1人が話しかけてきた。「若い時に日本の文部省の留学生試験を受けたが、落っこちちゃってね」。見知らぬ外国人から親しげに話し掛けられた時は、警戒することにしているのだが、喫煙仲間ならつい心を許す。

 もっとも中国ではやや事情が違った。数年前、北京から上海と南京の中間ほどにある古都・常州の地方空港に降り立った時のこと。迎えのバスを待つ間、煙を吹かしていたら「南京へは行ったか」と中国人から聞かれた。次は「虐殺」の話になるだろうと予感して、あたり障りない返事をした。喫煙所に集う仲間にもお国柄があるようだ。(邦)

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