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ハロハロ

2009/7/13 社会

 マキリン山のふもとに広がる住宅地。その一隅にある拙宅の庭で日本の花期と符節を合わせるようにアジサイの花がいま、雨にぬれている。玄関先に植えた9株のアジサイは、350メートルある標高が適しているのか、バトンタッチをしながら走る駅伝競走の選手のように一年中、次々に咲き続ける。2〜3株が前後して、淡い緑がかった白いつぼみをひらかせることが多い。そして青から赤紫へと花の色は移り変わる。

 最初の株は、確かタガイタイの道路沿いにある店で買い求めて庭に移した。日本が原産地の花が、年中緑の庭にアクセントをつけてくれるのがうれしく、日本にいたら、恐らくしないと思うが、辞書で調べてみた。すると、「あじさい」は「藍(あい)色が集まったもの」を意味する「あづさい」がなまったものとあり、漢字で書く「紫陽花」は中国唐代の詩人、白居易が別な花につけた名を、平安時代に日本で誤って当てはめたという。花の名一つにも歴史の古さを感じる。

 アジサイと隣り合わせに、竹に根を張ったランの一種、バンダが6輪咲いている。フィリピン原産ランで最も美しく、一番大きいと定評のある地元名「ワリンワリン」。植物研究家の関緑さんによると、ミンダナオ島にあるこの国の最高峰、アポ山の熱帯雨林で、張り付いていた樹木が切り倒され、野生のものはほとんど皆無。以前、海外に持ち出されたものが人の手で交配後、逆輸入されているという。この国原産のランは、ほかにも数多い。自然を土壌にして育つ貴重な資源を大切にしてほしい。(濱)

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