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新聞論調

2009/4/20 社会

「エラップつぶし」ー株価操作疑惑と殺害事件

 アロヨ現政権は二〇一〇年五月の次期大統領選へのエストラダ前大統領の出馬を阻止する姿勢を鮮明にしている。ゴンザレス司法長官は突如として、前政権時代に株価操作疑惑が浮上したベストワールド・リソーシズ(BW)のタン社長への調査中止を命じた控訴裁決定と前大統領を関連付け、報道各社も取り上げた。

 一部報道では、カルピオ最高裁判事(アロヨ大統領の元政治顧問)が新聞コラム=二〇〇一年執筆=の内容に触れた。コラムによれば、歴代政権広報担当ダセール氏が殺害された当時、前大統領の代理人が執筆した書簡を所持していた。書簡はBW社株価の配当の支払いを要求していたとして、「犯行動機となり得る」と推測。司法長官もこの記事を「根拠」と受け止めた。長官は①前大統領が株価操作で利益を得た②ラクソン上院議員も利益を得たと思われる③同氏が書簡を所持しており、ラモス元大統領との会合に行く途中で殺害された︱︱を合わせれば、全体像が見えるというのだ。しかし、「書簡」の存在や前大統領の代理人が誰かなどの確証はない。「殺人容疑」の根拠は推測なのだ。

 ダセール氏は殺害された当日、ラモス氏との会合に一時間遅れた。ラモス氏はダセール氏が行方不明になったと断定し、軍・警察を招集した。「行方不明」と判断した根拠やラモス氏の本当の役割は不透明のまま。

 前大統領に嫌疑がないことは現政権も把握している。現政権の狙いは、前大統領の大統領選出馬を阻止すること。選挙戦では前大統領の優勢は目に見えており、「エラップつぶし」を進めたい。だが、世論調査では前大統領の支持率、信用度は上昇中。殺害事件への関与疑惑は、前大統領を政治迫害を受けた殉教者との見方を強めるだけだろう(16日・トリビューン)

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