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新聞論調

2008/8/25 社会

見え透いた手口−MILF︱国軍の戦闘

 モロ・イスラム解放戦線(MILF)と政府の和平交渉に関する覚書の違憲性の有無をめぐる最高裁での第二回口頭弁論で、政府側のガルシア交渉団長は覚書に署名する権限をアロヨ大統領から受けていないと発言した。与えられているのは交渉権限のみだという。それでは、彼は署名式が予定されていた八月五日(前日に一時差し止められたが)、クアラルンプールで一体何をしようとしていたのか。

 マレーシア側は署名式に向けて念入りな準備をし、立ち会い人としてマレーシア政府閣僚、イスラム諸国会議機構(OIC)の代表、イスラム諸国の大使らを呼んだ。さらに、ケニー駐比米大使もミンダナオ地方の和平に一歩踏み出す歴史的瞬間のためにその場にいたのだ。ガルシア氏の発言で比政府がMILF、マレーシア、イスラム教圏、米国のすべてをだまそうとしたのではないかという疑惑が浮上した。

 比政府は、ミンダナオ地方のキリスト教徒住民から「国土を分断するもの」との反発が出るのを分かっていながら、到底守れない合意を行ったのだ。では、この入念な茶番は一体何を目的としているのか。それは明らかに現在進行中の対MILF戦争を復活させるためだった。MILFが占拠した北コタバト、北ラナオ州から撤退しているにもかかわらず、国軍はMILF部隊をさらに激しく追撃していると報告がある。

 狙いは明らかに停戦協定で国軍が立ち入ることができないMILF拠点だ。それにしても、政府が多くの非戦闘員の存在するMILF拠点を空爆する言い分は何なのか。停戦は事実上破られたも同然だ。MILF側もこそくな手段を使わず、今日にも公式に停戦終了を宣言したらどうだろうか。(23日・マラヤ)

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