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議長職めぐり泥沼

2007/6/18 社会

次期下院議長擁立問題

 この国で四番目の高位となる下院議長職をめぐる争いが泥沼化している。デベネシア下院議長を支持する議員たちは、同議長がアロヨ政権の進める経済政策や貧困対策を引き続き支援すると主張。一方、セブ地方から下院議員に当選したガルシア元セブ州知事を議長職に推薦する議員たち、例えばビリャフエルテ下院議員=南カマリネス州=はガルシア氏を「下院改革」の先導者だと訴える。

 また、それぞれの陣営は相手側を追い落とそうとさまざま手段を使っている。ガルシア氏は「伝統的政治家」であるデベネシア議長とは正反対の人物であるとか、根回しに明け暮れる人物ではなく下院議員に尊厳を回復させることができる︱と同僚議員たちが持ち上げる。一方で、デベネシア支持派からは、ガルシア陣営が当選議員たちを買収し、息子のウィンストン・ガルシア公務員保険機構総裁が父親の下院議長職獲得に向けて公金を流用しているとの疑惑も暴露した。また、ガルシア氏が農地改革に反対してきたことや、八十一歳という高齢が職務に適していないと指摘する声も出ている。

 しかし、大義名分はどうであれ、この争いはベテラン政治家である二人の個人的な闘いだ。特に先の統一選挙でラカス党の総裁を務めるデベネシア議長がセブ州でガルシア一族の政敵を支持したことで関係が一気に悪化したという。

 下院議長職の獲得には当然、大統領からの支持が最大の味方となる。しかし、今回は、アロヨ大統領はどちらへの肩入れも出来ない状況だ。大統領がどちらか一方を支持すれば、他方が野党との連携を強め、今後、大統領弾劾へと動くかもしれないからだ。まさに泥沼だ。 (16日・インクワイラー)

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