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06 日 マニラ

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ハロハロ

2005/2/28 社会

 二月十五日は太平洋戦争で日本軍がマニラを追われた日。フィリピンにとっては日本軍国主義のくびきから解放された記念日だった。一部の地元紙は、マニラ市民が日本の海軍陸戦隊の銃剣に刺され、あるいはイントラモロスの土牢に投げ込まれたことを記して、在比邦人の気分を暗くした。半面、マニラ攻防戦で首都を破壊し、市民の犠牲を増やしたのは米軍の徹底的な砲爆撃だったという指摘もあり、冷静な史観に救われもした。だからといって他国を占領し、非人道的な行為を重ねた罪が消えるわけではない。

 なぜ日本の教科書は東南アジアの国々に多大な迷惑をかけたことをしっかり書かないのか。戦犯が罪を償ったから、戦後賠償を支払ったからといって、倫理的な問題は解決しないはずなのに。フィリピンのあちこちに日本人戦没者の慰霊碑が草むしているが、抗日ゲリラの抵抗が今日のフィリピン民族主義の背骨になっていることを何人知っているだろう。

 ある老婦人に会った。突然、「サー、キレイナニホンゴヲナライマショウ」と歌うように声を高めた。戦争中、パンパンガ州の小学校で教わったという。日本人はいまだ、アジアの隣人にキレイナ気持ちを伝えていないのではなかろうか。

(水)

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