Logo

15 日 マニラ

32°C25°C
両替レート
¥10,000=P3,790
$100=P5,680

15 日 マニラ

32°C25°C
両替レート
¥10,000=P3,790
$100=P5,680

仕組みの制度化を 汚職撲滅問題

2014/6/2 政治

   企業や個人実業家で構成され、汚職撲滅に取り組んでいる国際組織「パートナリング・アゲンスト・コラプション・イニシアチブ」(PACI)のエライン・デゼンスキ代表が、先日首都圏マカティ市で開かれた世界経済フォーラム(WEF、本部ジュネーブ)の壇上で「汚職がない環境は、トップのリーダーシップによって作られるのではない。リーダーが代わっても充分に透明性と倫理観が保たれるほど、政府機関は強くなければならない」と話した。一方、デゼンスキ氏と同じセッションに参加していた別のパネリストは「2016年の現大統領任期後も、フィリピンの勢いが衰えることはない」と話した。大統領は政治における障害物を取り除いたので、国民はここから悪化することを望まないというのだ。大統領自身も、「倫理観は官僚主義全体に浸透しており、今後も残っていくだろう」と所々の演説で話している。

 しかし、私はそんな確信を持つことができない。かつてコラソン・アキノが大統領になった時も、強い幸福感が国内に広まり、過去の略奪と独裁支配の日々に戻ることは決してないと思われた。その後のラモス政権も悪くはなかった。しかし、その後登場したエストラダ、アロヨ政権は大きな略奪と独裁支配が戻ってきた。最善の行動はなされず、優秀な努力は顧みられない。

 もし汚職が今日まで続いているのであれば、アキノ大統領の政策にもかかわらず起きていると嘆かれ、アロヨ前大統領のせいだと言われる。

 個人が清潔でいられる時期には限りがある。清潔な社会を維持する唯一の方法は、汚職のない仕組みを制度化することだ。しかし、いまのところ、アキノ政権ではそれは達成できていないようだ。(27日・インクワイアラー、コンラド・デ・キロス氏)

おすすめ記事

日系トゥルフォ氏は2位 上院議員支持率

2025/10/10 政治 有料
有料

繰り上げ総選挙呼びかけ 大統領から上下両院まで対象

2025/10/7 政治 有料
有料

「ウルトラ保守」「国粋主義」 高市氏当選で比メディア

2025/10/6 政治 無料
無料

「直接軍事介入求められた」 クーデター問題で参謀総長

2025/10/4 政治 有料
有料

バンサモロ選挙区法に違憲判断 最高裁、来年3月末までに延期

2025/10/2 政治 有料
有料

「クーデター計画はうそ」 国防省報道官が声明

2025/9/30 政治 有料
有料