フィリピン外務省によると、台風ヨランダ（30号）の被災地を支援するためのチャリティ食事会が24日、東京都千代田区の帝国ホテル東京で開かれた。一般社団法人「料理ボランティアの会」主催で、11の五つ星ホテルなどのシェフら約80人が、５００人を超える参加者に自慢料理を振る舞った。

　参加費は１人８千円で、収益は台風ヨランダ（30号）の被災者支援のため、在日比大使館を通じて比政府へ寄付されるという。

　食事会は着席ブッフェ形式で、牛肉料理カルデレタや比風春巻きルンピアなどの比料理も提供された。ロペス駐日比大使も招待され、シェフらの心温かい支援に謝意を表した。

　会場にはヨランダ被災地の写真が展示され、大学生が比舞踏を披露。チャリティオークションも開かれ、セブパシフィック航空の成田〜マニラ往復ペア航空券が５万円で落札された。

　料理ボランティアの会代表の中村勝宏さんは、「自分たちができる最高の方法でヨランダ被災者を支援したい」と話した。

　同団体は２００４年の新潟中越沖地震を機に、被災者へ美味しいものを食べてもらおうと活動を開始。東日本大震災の被災地で食事会、東京でチャリティ食事会など不定期に開催している。