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「ダンまち」初のファンミで企画書など貴重資料公開、「最後までやりたい」と決意も伝える

2025/5/16 日本エンタメ

アニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」の10周年を記念したファンミーティングの第1回が、去る5月9日に東京・LOFT/PLUS ONEで開催された。

アニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」の10周年を記念したファンミーティングの第1回が、去る5月9日に東京・LOFT/PLUS ONEで開催された。

アニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」10周年記念ファンミーティング第1回の様子。左から前田有希氏、志治雄一郎氏、松倉友二氏、石上静香、大澤信博氏、中倉隆道。
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「ジャガ丸くん」とコラボビールで乾杯

今年で放送開始から10周年を迎えたアニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」。「アニメスタッフにトークを求めるのは間違っているだろうか」というタイトルがつけられたファンミーティング第1回には、アニメ「ダンまち」シリーズのプロデュースを担当するEGG FIRMからチーフプロデューサーの大澤信博氏、制作を担当するJ.C.STAFFからチーフプロデューサーの松倉友二氏、宣伝やパッケージ、ゲーム監修などで携わるワーナーブラザースジャパンから制作プロデューサーの志治雄一郎氏、宣伝プロデューサーの前田有希氏が登壇した。さらにイベントの途中からはシル役の石上静香も参加。「ダンまち」イベントではおなじみのフリーアナウンサー・中倉隆道が進行する中、約3時間にわたってトークを繰り広げた。

TVアニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」10周年記念ロゴ

会場では「ダンまち」をイメージしたフードやドリンクも提供。中でも劇中に登場する「ジャガ丸くん」をイメージしたフードは、「パンプキン味」やアイズが注文していた「小豆クリーム味」が用意されるなどファンにもうれしいラインナップに。トーク開始前には売り切れる好評ぶりで、感想を聞かれたファンもその味を褒めていた。

貴重な企画書も登場、アニメ「ダンまち」立ち上げを振り返る

「ダンまち」コラボビールを持ったスタッフの音頭で乾杯をしてトークがスタート。まずはアニメ「ダンまち」の企画が立ち上がった当時を振り返っていく。大澤氏は自身からアニメ化の打診をしたのではなく、原作小説を出版するSBクリエイティブからアニメ化の打診があったことを明かす。「珍しい形だった」と当時の心境を話し、小説が面白かったことから「俺がやらなきゃ!」と松倉氏に話を持ちかけに行ったと、アニメ立ち上げの経緯を伝えた。松倉氏はその際の「ダンまち」の第一印象について「まずタイトルが長い(笑)」と冗談めかして話しつつ、「すぐに読んで、アニメにしても面白くなるんじゃないかと思った」と、J.C.STAFFが制作を担当することに決めたと明かした。

TVアニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」キービジュアル

会場では大澤が作ったという最初の企画書も公開され、貴重な資料にファンからどよめきが起こる。アニメ化のポイントとして書かれた「王道少年成長物語×ハーレムアニメ」や、「実力あるエンタメ作品!」「“超”王道ファンタジー」などの言葉が並ぶ資料を見ながら、監督を決めた際のエピソード、ワーナーブラザースジャパンの「ダンまち」初代制作プロデューサー・中山信宏氏との思い出など、懐かしそうに制作の裏側を語り合った。

また原作者である大森藤ノの話題では松倉氏が「原作者にはいろんなタイプがいる」と前置きしたうえで、「アニメの現場と距離感が近い」「一緒にアニメを作っていっている」と、第4期からはシリーズ構成としてもアニメに参加する大森とアニメの関係性を紹介。大澤氏も「言いたいことは言い合えている」と大森との信頼関係を明かす。するとここで、2人に内緒で大森に聞いていたという「最初に会ったときの印象」を志治氏が紹介。松倉氏、大澤氏の見た目から受けた印象を愛あるイジリを交えて明かしつつ、「子供の頃に観ていたアニメを作っていた人たちだと知って、腰を抜かしそうになった」という、2人へのリスペクトの言葉が伝えられた。

青い紐はヤスダスズヒトの発明。想定外の反響に戸惑いも

前田氏からは制作発表をした際の思い出も語られる。当時、ニコニコ生放送でアニメ化を発表することは決まっていたが、番組タイトルに「ダンまち」の名前を入れられないことからどうやってファンに注目してもらうか悩んでいたそう。そういった経緯もあり「松岡禎丞主演アニメ発表会」というタイトルで特番を放送することになったと明かし、その思い切ったタイトルに客席からも笑いが起こる。前田氏は「番組は面白かった」と振り返りつつも、「事前に注目してもらうという意味ではあんまりだったな(笑)」と反省も口にしていた。この特番に向けた資料もスクリーンに映し出され、バラエティ形式やドキュメンタリー風など、実現しなかった番組案について登壇者たちが次々にツッコミを入れていた。

アニメ「ダンまち」第1期の反響について話す場面では、ヘスティアが身につける通称“例の紐”が想定外の反響だったと登壇者が口を揃える。前田氏は“例の紐”は原作イラストを務めるヤスダスズヒトの発明だと賞賛し、「原作からあった青い紐が、アニメが放送されてから話題になったのは、第1話のヘスティアがかわいくて、デザイン性がよかったから。だからこそ話題になった」と、J.C.STAFFに感謝の言葉を贈った。また宣伝的にはおいしい反響だったが、「紐だけ広がってしまうのは宣伝として不本意。作品の中身で面白がってほしい」と、一過性の話題で消化されてしまうことも危惧していたそう。一方で「中身が面白かったから10年続いた。大変ありがたい話です」と原作、アニメをしっかりと楽しんでくれるファンのおかげで長く続く作品になったことを喜んだ。

アイズ役に手応え、石上静香のオーディション秘話

1時間を過ぎたところでシル役の石上も登壇。当時はまだ新人だったという10年以上前のオーディションについて振り返る。テープオーディションを経て臨んだスタジオオーディションではアイズ役とシル役を受けたと言い、「個人的にはアイズで手応えがあった」と意外な事実を明かす。またオーディションで演技を聞いていた松倉氏は「シルとフレイヤで日笠(陽子)と石上どっちに振ろうか悩んだ覚えがある」と配役の裏話を披露。松倉氏が石上と別作品でも一緒に仕事をした経験があったことから役が合うんじゃないかと、石上の受けていないフレイヤ役を任せる可能性もあったことを告白していた。

初代プロデューサー中山信宏氏が振り返る“リューさんブルマ事件”

さらに大澤氏が呼んだという初代プロデューサーの中山氏も予定にはなかった中、急遽登壇を促され快諾。中山氏は「ダンまち」を離れてから「作品に関われない嫉妬心もあって、2期とかは観れなかった」と正直に話しつつ、「5期はよくぞここまでやってくれた。いちファンとして感無量でした」とアニメを楽しんだことを伝えた。

TVアニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかIV 深章 厄災篇」キービジュアル

またここでも大森への事前アンケートが紹介される。「アニメの制作現場で印象に残っている出来事」という質問で大森が挙げたのが、「ホットパンツだと言ったのにブルマのまま修正されなかった」という“リューさんブルマ事件”。中山は「僕が言ったかも」とブルマで進めたのは自分かもしれないと自白するが、松倉氏はイラストではブルマにも見えると中山を擁護していた。志治氏からは「劇場版 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか -オリオンの矢-」ではホットパンツ姿になっていると補足情報も。大森のこだわりが垣間見えるエピソードで登壇者たちが盛り上がった。

登壇者の好きなキャラは?リリは「ダンまちの世界観を凝縮したキャラ」

イベント終盤には観客から集められたアンケートに書かれている質問をもとにトークを展開。「最新の推しキャラランキングを聞きたい」という石上への質問では、石上が5期を経て1位ベル、2位ヘディン、3位リューとヘディンの順位が上がったことを伝える。石上は「ズルくないですか? みんな好きになっちゃうじゃないですか」と5期でのヘディンの活躍を振り返った。一方で、観客のアンケートではリューの人気がダントツで1位だったそうで、大森がリューに肩入れしているのでは、という疑惑が浮上していた。

TVアニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかV 豊穣の女神篇」キービジュアル

また5期で展開されたリューとオッタルのバトルでのチャレンジングな演出に感銘を受けたファンの声も。これには大澤氏も「本当にすごかった」と同意する。松倉氏は演出が橘秀樹監督によるものだと伝え、「限られた時間の中でフルパワーで制作していた。表現としては面白いものになったのでは」とスタッフに賛辞を贈った。

好きなキャラクターについて聞かれた場面では、中倉アナウンサーが「ミステリアスなキャラクター像が魅力的」だとアイズを挙げる。大澤氏はヘスティア、石上はベルがずっと変わらず好きなキャラクターだと紹介。松倉氏は過去にもシルが好きだと公言していたと話すと、石上は「どこが好きなのか言ってください!」と迫る。松倉氏は「濃いキャラクターのヒロインが多い『ダンまち』世界において1人だけ健気でかわいい」と、照れながら答えていた。

続く志治氏はリリの名前を出し、その理由について「『ダンまち』の世界観を凝縮したキャラクター。酷い過去を持っていて、そこを乗り越えていく泥臭さがすごく『ダンまち』っぽい」と思いを伝えた。ヘスティア推しの前田氏は「ヘスティアを泣かせる最後にはしないでくれと大森先生にも言っている」と冗談で笑いを誘う。また前田氏がアニメ4期ではヘスティアの出番が少ないにも関わらず「宣伝はヘスティアを推していきましょう」と言っていたことが大澤氏から明かされる。前田氏は「出てこないからこそ、アイコニックなキャラクターなのでヘスティアを推していきたかったんです」とその理由を明かしつつ「でも誰も賛同してくれなかった」と嘆いていた。

TVアニメ「ソード・オラトリア ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝」キービジュアル。中央にいる金髪の女性がアイズ

キャラクターの話題は続き志治氏からはアイズが海外から人気が高いという情報も。本編では出番が少ないアイズだが、「どんな告知をしても『アイズを出して』と言ってくる熱烈なファンの方がいる」と、SNSで直接訴えかけてくる海外の熱狂的ファンの存在を明かしていた。

「皆さんが付いてきてくれる限りお届けしたい」

配信もないということで、舞台挨拶や特番などではできないような踏み込んだ話題も交えた軽快なトークであっという間にイベント終了の時間に。最後の挨拶で前田氏がまだまだ10周年企画を考えていることを伝えると、観客から大きな拍手が起こる。志治氏が「これからもみんなで楽しんでいけるコンテンツにしていきたい」とアニメ「ダンまち」のさらなる発展を誓う。松倉氏も「10年アニメ作ることも大変ですが、それを10年追いかけてくることも大変ありがたく大変なことだと思います。10周年だからと油断しないで、11年、12年と応援し続けてくれたらうれしいです」と未来を見据えた。

キャストで唯一登壇した石上は「このメンバーの中にどう入ればいいんだと焦っていた(笑)」とイベント前の心境を伝え、「お客さんが本当に優しくて、温かかったので楽しくおしゃべりさせていただきました。ファンの1人として、6期が放送されることを楽しみに待っています」とまだ決まっていない続編の制作に期待を寄せた。大澤氏は観客への感謝を口にしつつ「アニメはお客さんがいないとできない仕事。始めた以上、最後までやりたいと思って毎回アニメを立ち上げるんですが、なかなか実現するタイトルは少ないです。皆さんが付いてきてくれる限りお届けしたい」とファンへ改めて決意を伝え、イベントを締め括った。

(c)大森藤ノ・SBクリエイティブ/ダンまち5製作委員会

提供元:コミックナタリー

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