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待遇格差許されず

2000/7/3 社会

IS校の給与問題で判決

 フィリピン人海外就労者(OFW)の給与が、同様の職に就いている渡航先の国民より薄給だということは知られている。問題だ。

 しかし、このような差別がフィリピン国内でフィリピン人に対して行われているとしたら、問題はより深刻だ。

 最高裁はこのほど、マカティ市の私立校「インターナショナル・スクール」(IS)のフィリピン人教員の主張を全面支持する画期的な判決を下した。

 外国人子弟を主な生徒に抱える同校は、外国人教員に対して、フィリピン人教員より二五%多い給与を支払っていた。さらに、外国人教員は住居手当や有給休暇などで様々な便宜を受けており、待遇格差はすさまじい。

 最高裁のカプナン判事は判決文の中で、「道理にかなう待遇格差の根拠は一切ない。このような差別はわが国の憲法、法律に違反する」と同校経営陣を非難した上で、「同じ能力、職務に従事する者には同じ額の給与が支払われるべき」と結論付けた。

 全く正論だ。さらに言えば、このような習慣は違憲、違法なだけでなくフィリピン人のプライド、尊厳を著しく汚すものだ。しかも、舞台は教育現場だ。

 外国企業や先進国などによる援助事業などでも、外国人を優遇するフィリピン人差別がまかり通っている。政府は待遇格差を引き起こさせない環境作りに努力すべきだ。ここはわれわれの国なのだから。

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