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また不幸な政権か

2011/12/26 社会

政府の災害対策

 コラソン・アキノ政権は、政敵から「国民にとって不幸な政権」とやゆされたが、それはクーデターなど政治的不安定さだけが理由ではなかった。自然災害もこの時期に多発したのだ。

 1987年11月に台風「シサン」が襲い1千人近い国民が犠牲になった。この後、90年7月にバギオ大地震が起き1千5百人以上が犠牲になった。翌年6月にはピナツボ火山の噴火、また同じ年の11月には台風「ウリン」による洪水災害がレイテ島オルモックを襲い8千人近くの犠牲者を出した。

 92年に大統領選が行われ、政権移譲が実現していなければ、コラソン政権は後に民主主義を守り育てた大統領としての名誉を得られなかっただろう。彼女の政権が、停電やクーデター、噴火や地震、台風災害という人為的災害と自然災害の連鎖と同意語となってしまったのは残念なことだった。

 現在のアキノ大統領も注意して政権を運営しないと、同じような問題に直面するかもしれない。特にネットメディアの普及により、政権を批判する意見がすぐに拡がる傾向にある。ミンダナオ島の台風被災地に対する社会福祉開発省の救援物資到着が遅れたことがすぐにネットで非難されたほか、カガヤンデオロ市などの台風被災地を訪問する直前に、大統領が大統領府警護班のクリスマスパーティーに参加したことも即座に批判されている。

 今回の台風被災地への救援活動では政府の影が薄い。報道されるのは民間による救援活動ばかりで、地元自治体首長も政府にではなく、国内外の支援団体などに食糧や衣料品などの寄付を訴えている。これは日本政府による津波被災地への救援活動などとは対照的である。国民が政府を信頼していない証拠なのだろうか。(22日・インクワイアラー、ランディー・ダビッド氏)

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