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新聞論調

2010/4/12 社会

不協和音増幅

支持率調査でトップを走る自由党のアキノ大統領候補陣営内に亀裂が生じ始めている。自由党には大統領選出馬を目指していたロハス上院議員が多数の支持者たちを入党させてきた。

 そのロハス氏が同党での基盤を固めていた途中で、コリー・アキノ元大統領が死去し、その葬儀を契機として「イエロー旋風」が起き、アキノ上院議員を党公認大統領候補に押し上げてしまった。このことはロハス支持者にとり満足できるものではなかった。

 そして、アキノ議員の支持率が上昇する中、マカティ・ビジネス・クラブやアキノ政権時代の閣僚たち、アロヨ政権を批判して飛び出した元閣僚グループなど支持者グループ間での軋轢(あつれき)が高まってきた。アキノ議員を支持しているエスクデロ上院議員とロハス副大統領候補との確執も深まっている。

 このような不協和音が発生するのは同党に真のリーダーと認められる指導者がいないことを意味している。自由党の中にアキノ議員が自分たちの候補とは認めない者たちがいるのだ。

 アキノ議員はその統治能力が不明のまま、あくまで著名な両親の影に守られるようにして立候補したにすぎない。また、ルイシタ農園の農地改革問題を抱え、さらに母親が大統領だった期間に政府系企業と警備サービス契約を結んだ会社を経営していたという過去の汚職疑惑も浮上した。

 一方、対立候補に関する中傷キャンペーンではアキノ陣営はその優秀さが際立っている。しかし、どの候補者も弱味を持っており、非難や中傷にさらされやすい。自由党がこの中傷合戦に勝利したとしても、そのしこりは選挙後も国内の和解と団結に影響をもたらすのは必至だろう。(9日・スタンダードトウデー、エミル・フラド)

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