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ハロハロ

2008/10/20 社会

 フィリピン・セブ島沖に浮かぶ小島で、自給自足に近い島民の暮らしを十七年間、撮り続けた写真家、熊切圭介さん(74)の写真展「カオハガンからの便り」が東京・銀座のギャラリーで開かれている。今回が三回目で展示された作品は四十点。目出し帽をかぶって漁をする漁師や食障害で死んだ島民の葬儀、豚を海水で洗う若者、小学校で国旗を掲揚し国歌を歌う生徒たちの表情などが生き生きと撮られている。

 熊切さんのカオハガン島通いは、現地に住む崎山克彦さん(73)の誘いから始まった。東京の出版社を途中退社した崎山さんは、ダイバー仲間と遊びに来ているうち、この島が売りに出されているのを知り、一九九一年に一千万円を出資してオーナーになり移住した。崎山さんは観光客用の宿泊施設を建設する傍ら、島民の生活記録を残せないかと思い立ち、出版社時代に知り合った熊切さんに声を掛けたという。

 カオハガン島は周囲二キロの東京ドームほどの小さな島。美しいサンゴ礁と白い砂浜に囲まれ、人口は約五百人。ガスや水道はなく、雨水で薪を使って煮炊きする。電気も午後十時になると止まる。「何もなくて豊かな島」に共鳴した熊切さんは、今も年二回ほどカオハガン島を訪れる。「物質的には貧しくとも心豊かに暮らす人々の姿に魅せられた」という熊切さん。これからも写真を撮り続けたいという。(富)

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