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「国民の英雄」視されているボクシングのマニー・パキャオ選手は五月の下院議員選で敗れたが、弟のロエル氏がジェネラルサントス市の地元アポポン・バランガイ（最小行政区）で議長に当選し、兄の政治再挑戦の足場を築いた。現職議長の息子と争う大激戦で四百票の僅差だった。
この勝利で勢いづいたパッキャオ選手支持者の間では、同選手を市長選挙に出馬させようという空気が盛り上がった。現職のペドロ・アチャロン市長が三期務めて任期満了となるからで、パッキャオ人気とボクシングの国際試合で稼いだ豊富な資金があれば絶対勝てるという読みである。同市長は後継者に弟で首都圏の名門大学を出たトントン氏か、おいのオジョク・アチャロン市会議員を指名しそうだ。（１日・ブレティン）
