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ハロハロ

2005/8/15 社会

 カンカン照りであった六十年前の今日。終戦を告知する昭和天皇の玉音放送を聞いたのは疎開先の農家の離れ屋だった。女たちは泣いたが、「もう負ける」と言い続けていた母親だけが涙を見せなかった国民学校二年生のはな垂れ小僧もすっかり年を取った。戦争中、新聞の見出しで「比島」と覚えた国で終戦記念日を迎えた。

 パンパンガ州出身の老人と話をしていると、「私も疎開したんですよ」と言い出した。一九四二年の乾期、旧日本軍がバタアン半島に立てこもった連合軍を攻撃し始め、一家はアンへルス市から郊外の村に避難したという。裕福な家柄だったから、父母も一緒で楽しい思い出になったそうだ。二カ月ほどで自宅に戻ると、日本軍の将校が訪ねて来て、父に「この子をワセダ大学に入れてやろう」と言った。

 悪名高い「バタアン死の行進」が自宅のそばを通ったという。多くの捕虜が飢えで死んだ。好奇心だらけの年ごろだから見物に行ったそうだ。すると沿道の人たちが捕虜たちに食べ物や水を与えていた。後でわかったが、学校仲間の兄が日本軍に出入りしていて黙認してもらったのだという。老人は「日本軍は怖いばかりではなかったと記憶している」と言った。そのルソン島中部もやがて抗日ゲリラ、フク団の本拠地に変わる。そして私の敗戦の記憶につながっていくのだ。(水)

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