Logo

07 日 マニラ

33°C24°C
両替レート
¥10,000=P3,850
$100=P5,680

07 日 マニラ

33°C24°C
両替レート
¥10,000=P3,850
$100=P5,680

ハロハロ

2004/12/13 社会

 フィリピン人男性と日本人の女性が離婚した。母親のるす中に父親が幼い一人娘を乳母ごと連れ去った。若いP弁護士が裁判で人身保護令を盾に「幼児には母が必要」と主張、娘をどうにか取り戻した。

 ここからがこの国ならでは。父親が出身州の地方裁判所に親権確認訴訟を起こすと、判事がすぐ娘の身柄引き渡し命令を出した。

     ▽

 廷吏が令状をもって、母親宅に現れる。P弁護士が「そんな命令には従わない」と追い返した。怒った地裁判事が弁護士に逮捕状を出したらしい。母親は娘を抱いて身を隠した。

 同じ訴因で訴訟は二度できない。「一事不再理」の原則は、法律専攻の大学生なら誰でも知っている。ところが、この国の裁判官は平気で無視する。

 「どうして」とP弁護士に聞くと、こともなげに、「裁判官が買収されたに決まってます」。ツテさえあれば法の番人すら買収できるというのだ。

     ▽

 逮捕されても上級審で勝つだけと割り切る。「政治家も官僚もすべて腐敗している。改革を叫ぶ人がいつのまにかカネをつかまされている。当分、きれいな国にはなりません」。P弁護士は不敵に笑った。

「私にもかわいい娘がいます。娘の未来のために戦うだけ」優れた若者たちが絶望を隠して黙々と戦っている。(水)

おすすめ記事

「もう長くは待てない」 家裁の国籍回復不許可で 国費帰国1号・竹井さん

2025/10/7 社会 無料
無料

飛雲観音で戦没者慰霊法要 京都天龍寺で日比関係者ら

2025/10/7 社会 有料
有料

アジアの女性に自信を EDYA創始者の坂本有未さん

2025/10/6 社会 有料
有料

ラクソン氏が委員長辞任へ 治水汚職追及の中心

2025/10/6 社会 有料
有料

共産ゲリラ、着実に減少 直近3年半で半減

2025/10/6 社会 有料
有料

9人が負傷 マカティ市で火事

2025/10/6 社会 有料
有料