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疑念は消え去るか?

2004/8/2 社会

ポー氏ら異議申し立て

 私の脳裏には、アロヨ大統領の功績をアピールする「政府広報看板」や「政府広報番組」が今も焼き付いている。公金が選挙運動に流用されたとの疑念は消しがたく、正副大統領選で落選した映画俳優ポー氏とレガルダ前上院議員による選挙結果への異議申し立ては「当然」と思う。

 しかし、申し立ての審理先は、エストラダ前大統領を退陣に追い込んだ二〇〇一年一月の政変に「合憲」のお墨付きを与えた最高裁。今回も、「アロヨ大統領が本当に勝ったのだろうか」という有権者の疑念を消し去るような司法判断を下すことだろう。

 ただし、ポー氏側が法廷で選挙不正の確固たる証拠を示した場合、状況は変わってくる。長年、政治ショーの道具として使われてきた国民は政治への根強い不信感を抱いている。ポー氏側の証拠が選挙不正への疑念を確信へ変え、そして確信が不信感に火を付けた時、エドサ聖堂は再び戦いの場へと姿を変える。アロヨ大統領側も、この成り行きをある程度予想しているはずだ。

 それでは、最悪の事態を避けるために大統領側はどのような手に出るのか。恐らく、不正蓄財裁判でエストラダ前大統領の弁護団が採用した裁判遅延作戦を選択することだろう。「エドサ4」の芽を完全に摘むため、二〇一〇年の任期満了まで審理を続けさせる可能性もある。

 一九九二年の大統領選で、同様に異議を申し立てたサンチャゴ上院議員は、法廷闘争に七百万ペソと三年の歳月を費やしたという。ポー氏とレガルダ前議員は、サンチャゴ議員をはるかに上回る金と時間の浪費を強いられるだろう。(7月26日・タイム、レアンドロ・コロネル氏)

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