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新聞論調

2007/7/30 政治

大統領は勇退すべし−下院選出馬発言の真意

 三年後の二〇一〇年に任期満了を迎えるアロヨ大統領。最近、彼女の口から本気とも冗談ともとれる発言が飛び出した。「(任期満了後は)地元で下院選に立候補するかもしれないわ」

 発言を耳にした野党連合のピメンテル上院議員は「冗談ならば(任期満了後も)権力を維持しようとする彼女自身の意図に反することになる」と分析し、下院選出馬の可能性大との見方を示した。

 同じく野党のカエタノ上院議員は「改憲による議院内閣・首相制への移行を前提にした下院選出馬」と発言を読み、首相就任が最終目標とみる。なぜなら、訴追免除特権を与えられるであろう首相に就任しない限り、エストラダ前大統領と同じ、拘置施設送りの運命をたどる可能性が高いためだ。

 仮に発言が冗談でなかったとしても、われわれは警戒心を緩めてはならない。アロヨ大統領には、二〇〇二年十二月のリサールデー当日、〇四年の大統領選不出馬を表明しながら、翌〇三年十月に不出馬を撤回した過去があるためだ。さらに、不正疑惑にまみれた選挙後は、大統領の正統性を問う勢力に対抗するため、したたかに権力基盤を強化してきた。

 若い指導者に道を譲って勇退するのか、それともマルコス元大統領のごとく最高権力者であり続けるのか。身の振り方を考える時、大統領は国民の意思を尊重すべきだろう。

 最近の世論調査で、大統領支持率は不支持率を下回り、上院選では野党が勝利した。言うまでもなく、これら事象には大統領続投を望まない国民の意思が投影されている。(24日・インクワイアラー)

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