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10月8日のまにら新聞から

前大統領の発言を忘れるな 宗教侮辱問題

[ 649字|2023.10.8|社会 (society)|新聞論調 ]

(新聞論調)ドラァグクイーンのプラ・ルカ・ベガが逮捕されたのは、ほんの始まりかもしれない

 ドラァグクイーンのプラ・ルカ・ベガが逮捕されたのは、ほんの始まりかもしれない。裁判所は、ベガを改正刑法第201条違反の容疑で逮捕状を発付した。ベガはキアポ教会のブラックナザレに扮(ふん)し、パフォーマンスした。

 カトリック大司教のソクラテス・ビレガス氏は「下品な冒涜の深い崖に飛び込んだ」と嘆いた。さらに、ドゥテルテ前大統領によってまかれた「冒涜の種」も指摘した。

 2015年11月、大統領候補者だったドゥテルテ氏はフランシスコ法皇について「プータン・イナ・カ(くそくらえ)。帰れ。二度と戻ってくるな」と暴言を吐いた。この様子をアップロードした人物は笑っていた。

 ドゥテルテ氏は大統領に就任して初めてのクリスマスにダバオ市で行った演説で、米国を批判するついでに、「キリストの体はお前のくそだ」とののしった。大統領が公の場で聖体を嘲笑した。ドゥテルテ氏は弾劾に値するほどの発言をしたのではないか?

 カトリック団体オプス・デイ・フィリピンの創設役員の息子で、ドゥテルテ氏の選挙資金調達担当だった人物は「ノーコメント」とだけ言った。イエズス会設立のアテネオ大出身の元下院議員は「神とドゥテルテ氏の問題だ」と言って笑った。

 ドゥテルテ氏は暴走した。18年6月25日には「神は愚かだ」と発言。いわく「神は愚かにも禁断の木を植え、それが楽園からの追放を引き起こした」からだという。これが全アブラハムの宗教に対する侮辱だと彼は気づいていたのだろうか?(6日・スター、ジュリアス・ボンドック)

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