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8月20日のまにら新聞から

新聞論調 公共交通機関の楽しさを再発見 デメリットよりメリット

[ 645字|2023.8.20|社会 (society)|新聞論調 ]

 最近、退職し車を運転する機会が減り、公共交通機関を利用する楽しさを再発見した。車よりも安いということはもちろんだが、目的地までのスケジュールを立てるのが楽しい。電車、バス、ジプニー、トライシクルなどを組み合わせ最善のルートを探すのはそれ自体が楽しみとなった。今では電車やバスは定刻通りだが、ジプニー、トライシクルなどは出たとこ勝負の運試しだ。ちなみにメリットである高齢者割引を利用することも忘れてはいない。

 むろん、公共交通機関を利用することにはデメリットもある。目的地に到着するまでに時間がかかること。バスでは依然として高くてまずい食事が提供されているため、ターミナルを出る前に食料と水を購入するのが必須だ。そして最近のテクノロジーは新種の鈍感な客を生み出した。乗客のほとんどが睡眠を取ろうとしている時間に、大音量でスマートフォンのビデオゲームや TikTokをプレイする客がそれだ。

 しかし、これらのいくつかの不満は、ここ数年で大幅に改善された公共交通機関を利用する喜びの方がはるかに上回る。長距離ドライブで疲れてストレスを感じることもなく、リラックスして目的地に到着できるようになった。道中の景色を楽しむことができるようになったことも大きな収穫だ。眠っている私の隣に座っている若い男の子がスマートフォンをいじり始めても、もう大丈夫だ。公共交通機関を利用することで、どういうわけか私は忍耐強くなり、寛容になったようだ。(18日・マニラブレティン 、ジョゼフ・バウティスタ)

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